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大学関係者が語るIELTS

"従来、東京大学の英語カリキュラムでは主にリーディングに焦点が当てられていました。 しかしながら、グローバル化の時代の中でますます高まるコミュニケーション能力の必要性に対応するため、東京大学では2008年に理科系、工学系の学生、また2013年に文科系の学生を対象にアカデミック・ライティングのプログラムを開始しました。 こうしたライティングのコースに加えて2016年にスピーキングの流暢性向上を目指すコースを導入し、そこにディスカッションとディベートも取り入れています。 このスピーキング・コースは学生の能力別にクラス編成されており、リラックスできる環境の中で学生の自信を育んでいます。 東京大学では英語カリキュラムの効果を調査するため、進展状況をはかる手段として2013年にIELTSを導入しました。 今年は、英語運用能力評価のためにIELTS受験を推奨しており、教養学部生500人を対象に大学が受験料の一部を補助しています。 英語カリキュラムに役立てるためにもIELTSスコアを活用しています。"

東京大学、板津木綿子准教授

 

"国際化が進展するなか、明治学院大学経済学部は英語教育を根本から見直し、ブリティッシュ・カウンシルと共同で独自のカリキュラムを開発しました。 国際経営学科の学生全員が、2年次に3カ月から6カ月にわたる留学を体験します。 こうした学生向けの英語教育カリキュラムではIELTS準備コースが設定されています。 IELTSは各大学から国際的な試験として認められており、英国への留学を望む学生にとって必須要件になっています。 またIELTSは英語能力をはかる信頼できる精度の高い手段と考えられており、こうした理由から明治学院大学ではIELTSを実施しています。 また、入学のオリエンテーション時、さらに1年、2年の必修コースにおいてIELTSを導入しています。 夏季休暇中にはIELTS対策講座も実施されます。 留学して明治学院大学に戻った後に、英語能力がどれだけ向上したかをはかるためにも、学生は再度IELTSを受験します。"

明治学院大学、佐藤アヤ子教授、ジョセフ・ポール・シーゲル准教授

 

"早稲田大学では全学生に在学中の留学を推奨しており、これが本学の国際化計画の中心をなしています。 これを達成するために、早稲田大学では様々な留学プログラムを提供しています。 加えて、海外の大学が設定する要件に対応するため2015年にIELTSを導入し、これが留学先の多様化につながっています。 現在、年に5回のIELTSテストを実施し、留学センターでは様々な準備講座の一つとしてIELTSに特化したコースを設けています。 内容に触れることで、求められている英語の全4技能を向上させる内容になっています。 2015年には合計で80人の学生がIELTSテストを受験しました。これは留学プログラムを志望する学生1,000人のほぼ10%に相当します。 2016年には試験回数を増やす予定であるため、受験者数の増加が見込まれます。"

早稲田大学、飯野公一教授